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今月の枝もの〈1月第2週お届け〉

  • 1月11日
  • 読了時間: 4分

おはようございます。


季節が少し進むたび、森の表情もまた静かに変わっていきます。

枝先の色、葉の質感、触れたときの温度や香り。

そんな小さな変化を手のひらで受け取るように、今週も冬と春の境目を感じられる組み合わせで枝ものをお届けいたします。

忙しい日常の合間に、肩の力を抜きながら眺めていただけたら幸いです。


それでは、1月2週目-睦月便-の『今月の枝もの』紹介していきます。





1.檜(ひのき)

産地:神奈川県/岸バラ園さん

属性:ヒノキ科

日本を代表する針葉樹で、建築材としても古くから利用されてきました。

森では水源涵養や土壌保全に重要な役割を果たします。

清潔感のある香りと端正な葉姿が、空間全体を引き締める存在となります。



2.馬酔木(あせび・あせぼ)

産地:和歌山県/森林工房 大江さん

属性:ツツジ科

有毒成分を含み、鹿などの食害を受けにくいことから森の下層植生を守る常緑低木。

名は馬が葉を食べると酔ったようになることに由来します。

壺形の花や硬質な葉が、静かな芯を感じさせる佇まいを空間に添えます。



3.シダ〈レザーファン〉

産地:グゥアテマラ/大谷商会

属性:ウラボシ科

シダ植物の一種で、革のように厚くしなやかな葉を持つことが名前の由来。

森林の下層で湿度を保ち、微細な生態系を支えます。

深い緑と安定感のある葉姿が、和の枝ものとも相性が良く他の枝ものを静かに引き立てます。



4-①.椿(つばき)〈白玉(しらたま)〉

産地:千葉県/金木 房男さん

属性:ツバキ科

白玉椿は白花の園芸品種で、清楚な花姿が特徴の椿です。

常緑樹として森の下層を支え、冬でも葉を落とさず土壌を守る存在。

艶のある濃緑の葉と白花の対比が美しく、光を受けると静かながら凛とした美しさが、空間をそっと引き締めてくれます。

椿の特徴の咲き終えると花ごと落ちる姿は潔くそんな姿も美しいです。

今回の定期便では蕾でお届けいたしましたので、ゆっくりと咲き進む姿もお愉しみください。

※蕾が固すぎると咲かないこともあります。もしくは時間がかかります。

乾燥にお気をつけください。


4-②.椿(つばき)〈加茂本阿弥(かもほんあみ・かもほんなみ)〉

産地:千葉県/川名 嘉男さん

属性:ツバキ科

4-1と同様の品目は椿で、品種違いの加茂本阿弥。

江戸期から知られる古典椿のひとつで、白地に淡い紅が差す花色が特徴。

名前は本阿弥家ゆかりの椿とされ、茶の湯とも深い関わりを持ちます。

森では鳥の休息場所となり、和の奥行きを感じさせる存在感があります。



5.猫柳(ねこやなぎ)

産地:神奈川県/親和会

属性:ヤナギ科

河川敷など湿地に自生し、早春に銀白色の芽吹きを見せる落葉低木。

芽は春一番に昆虫の蜜源となり、森の季節の始まりを告げます。

柔らかな手触りの毛に包まれ光を含んだ銀白色の穂が、猫の尾に似て、柳の仲間であることが和名の由来です。

ぬくもりのある見た目の穂が、まだ冷たい空気に温度を添えてくれます。



6.青もじ

産地:静岡県/とぴあ浜松花きセンター

属性:クスノキ科

日本の山地に自生する落葉小高木で、枝や葉に爽やかな芳香をもつことが特徴です。

精油の原料としても知られ、森では虫を寄せにくくする役割を担う樹種。

切り戻したときにほのかに立ち上がる甘みのある柑橘系のような香りが空間を澄ませ、早春の気配を静かに伝えてくれます。



7.翌檜(あすなろ)

属性:ヒノキ科

「明日は檜になろう」という名の由来を持つ常緑針葉樹。

寒冷地の森で防風・防雪の役割を果たします。

葉の裏面は、淡緑色で大きい粉白色の気孔帯がつくる模様が特徴でもあります。

葉の重なりが作る陰影が美しく、ほのかな樹脂の香りが冬の室内に落ち着きを与えます。



8.スチールグラス

産地:大谷商会 属性:イネ科

細く直立する葉姿が特徴のグラス類。

群生することで風を受け止め、地表の乾燥や浸食を防ぐ役割を担います。

線の美しさが際立ち、光や空気の流れを視覚的に感じさせてくれる素材です。

今回はアーチにしてお届けしていますが、線を活かしたい場合にはアーチにした上の部分を輪ゴムから外してあげると直立させてお愉しみいただけます。



9.ユーカリ〈アップルボックス〉

産地:愛媛県/えひめ中央農協

属性:フトモモ科

オーストラリア原産のユーカリで、葉に丸みがあり青みのある色調が特徴。

現地では防風・防火帯としても利用され、環境適応力の高い樹種です。

葉の厚みと独特の樹脂香が、空間に異国の森の気配をもたらします。

冬の凍てついた空気にユーカリの香りが漂い、空間をより洗練させます。





枝ものは、空間を飾るためだけのものではなく、心のリズムを整えてくれる存在なのかもしれません。

ふと目に入った枝に立ち止まり、呼吸が深くなり、心がほぐれる。

そんな時間が、暮らしの中にそっと増えていきますように。

今年も森の気配を、今日の暮らしへ迎え入れご自身や大切な人たちとの寛げる空間をお愉しみください。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

SCENERY

 
 
 

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