top of page

今月の枝もの〈4月第2週お届け〉

  • 4月12日
  • 読了時間: 4分

おはようございます。


四月に入り、春の気配もやわらかさから、少しずつ初夏へと移りはじめました。

花の季節から、葉の美しさや枝の重なりを楽しむ季節に進みます。

森の中でも、足元の草花だけでなく、低木や新緑の層が広がり、景色に奥行きが生まれる頃です。

今日の枝ものは、そんな春の層の重なりを感じる七種をお届けいたします。

新緑まじるフレッシュな枝ものを眺めながら深呼吸したくなるような、春と初夏の気配の清々しく組み合わせです。


それでは、4月2週目-卯月便-の『今月の枝もの』紹介していきます。





1.斑入りイボタ

産地:埼玉県 /蛭間 司郎さん

属性:モクセイ科

明るい黄緑の縁取りのある葉が、空間に明るさと軽やかさを添える常緑低木です。

イボタは生垣としても用いられる丈夫な植物で、森の中では下層を構成します。

新緑の艶がきらきらと初夏らしいフレッシュな印象をお愉しみいただけます。



2.馬酔木(あせび・あせぼ)

属性:ツツジ科

小さな壺型の花を連ねる常緑低木です。(今回のものにはお花はついておりません)

葉や茎に有毒成分を含み、鹿などの食害を受けにくいため、森の中で群生することもあります。馬が食べると酔ったようになることから「馬酔木」との名がつけられたと言われています。

新緑の明るいグリーンの中に深みを加え、やさしい陰影をつけています。



3.花水木(はなみずき)

産地:浜野緑花園さん

属性:ミズキ科

桜が散る頃に出てくるのがハナミズキです。

白や淡いピンクの花のように見える部分は、実は総苞片と呼ばれる葉の変形で、中央の小さな粒の集まりが本来の花です。

葉が展開する前後に咲くため、枝の軽やかさとやさしい色合いが印象的の花木です。

季節が変わり秋になると、赤い実をつけます。



4.ムシカリ

産地:山形県 /JA山形おきたま

属性:スイカズラ科

初夏の代表する枝ものの一つで、双葉のように付き、ちりめんじわのある丸くて大きな葉が特徴の落葉低木です。

お花が咲く時期はもう少し先のようですが、紫陽花のような白いお花も咲く枝ものです。

森では林床から中層にかけて生え、昆虫や鳥の食料源にもなります。

別名は、おおかめの木。



5.コアラファン

産地:株)大谷商会

属性:シダ植物

しっかりとした質感で艶のある葉が特徴のシダの仲間です。

細かな葉の重なりが涼しげで、春や初夏の枝ものの中でアクセントとして入れております。

花を持たないシダ植物は、空間を静かに整える役割を担い、他の枝ものを自然につなぎます。

名前の由来は、葉の形がコアラの耳に似ることからの流通名です。



6.錦木(にしきぎ)

産地:茨城県/柴田花木園さん

属性:ニシキギ科

枝にコルク質の翼がつく独特の樹形を持つ落葉低木です。

新緑の頃は軽やかで、秋には鮮やかな紅葉を見せることで知られます。

森では林縁や明るい場所に生え、四季の変化をはっきり伝える木です。

特徴的な幹に新緑をつけ、他の枝ものの中と合わせるとリズムが生まれます。

一見、固そうにも見えますが、枝はしなやかなです。



7.梅花空木(ばいかうつぎ)

産地:静岡県/JAとぴあ浜松

属性:アジサイ科

白い花が梅に似ることから名付けられた落葉低木です。

初夏の花木ですが、枝の段階でもやわらかな葉と軽い枝ぶりが魅力です。

森では林縁に生え、昆虫を呼び寄せる蜜源植物としての役割も持ちます。

「空木(うつぎ)」は茎の中心が空洞であることと、「梅花」は花姿に由来してこの名が付いています。






春が進むにつれ、景色は花から葉へと移り変わります。

華やかさだけでなく、重なり合う緑や枝の流れが、空間に軽やかさを生み始める頃です。

新緑が出始め、生き生きとした森の空気を思い出すようなひとときにしていただけますようお包みしております。

春の中に初夏の気配を含ませた瑞々しい空間の中で、深呼吸しながら肩の力が抜け、心ほぐれる時間となれば幸いです。






コメント


bottom of page