今月の枝もの〈12月第2週お届け〉
- 2025年12月14日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年12月14日
おはようございます。
冬の空気が少しずつ澄みはじめ、植物の表情も静かに深まる季節になりました。
今週は、針葉樹を中心に、葉の重なりや色の陰影、香りの余韻まで楽しめる枝ものが揃っています。
冷たい朝の森を思わせる清々しさや、手に取ったときの質感の違いなど、切り枝だからこそ感じられる魅力を、ひとつずつご紹介していきます。
それでは、12月2週目-師走便-の『今月の枝もの』紹介していきます。

1.雲竜柳(うんりゅうやなぎ)
産地:プランツパートナー
属性:ヤナギ科
雲竜柳は、その名の通り雲を巻く龍のような枝ぶりが特徴。自然に生まれた曲線は一本一本が異なり、同じものは二つとありません。
切り枝として飾ると、影までもが表情を持ち、壁や床に落ちる影が時間の移ろいを教えてくれます。葉のない季節でも線の美しさだけで成立する、余白を楽しむ枝ものです。
2.車輪梅(しゃりんばい)
産地:プランツパートナー
属性:バラ科
名は、花が車輪状に咲く姿に由来するシャリンバイ。枝ものとしては、厚みのある葉と整った枝ぶりが魅力です。
海岸沿いの厳しい環境でも育つ強さを持ち、葉や実にはしっとりとした艶があります。
切り枝にすると、可愛らしくもシックな実が室内に落ち着きのある穏やかさをもたらします。
控えめながら、暮らしの背景を支えるような存在です。
3.ユーカリ〈銀世界〉
産地:静岡県/静岡市農協
属性:フトモモ科
「銀世界」という名の通り、白銀の粉をまとったような葉が特徴のユーカリ。葉の表面の粉は乾燥や強光から身を守るためのもので、原産地の厳しい環境を思わせます。
切り枝にすると、触れた指先にほのかに残る清涼感のある香りが心地よく、空気を軽く整えてくれる存在。
葉同士が擦れる微かな音も、静かなアクセントになります。
4.カマクラヒバ
産地:茨城県/常陸農協
属性:ヒノキ科
名に「鎌倉」を持つカマクラヒバは、寺社や庭園文化と深く結びついてきた樹木。葉は平たく重なり、規則正しいリズムを生み出します。
切り枝として飾ると、枝先の揃い方や葉の重なりが美しく、どこか建築的な印象も。
香りは控えめながら、木質の落ち着いた余韻があり、和洋どちらの空間にも静かに馴染みます。
5.ヒムロ杉
産地①:福島県/ふくしま未来農協
産地②:フラワーサービス(株)
属性:ヒノキ科
ヒムロスギの名は、氷や雪を保存した「氷室」に由来するといわれています。葉に触れると指先がひんやりするような感覚があり、その冷涼な佇まいが名に映し取られたのでしょう。古くから神事や正月飾りにも使われ、空間を清める役割を担ってきた木。切り枝にしても香りは穏やかで、深呼吸すると空気が一段澄むような感覚があります。
暮らしの中に静けさを招く枝ものです。
6.リューカデンドロン〈ジェイドパール〉
産地:フラワーサービス(株)
属性:ヤマモガシ科
南半球原産のリューカデンドロンは、どこか異国の光を宿す枝もの。
ジェイドパールは翡翠のような葉色が特徴で、しっかりとした質感があります。原産地では火入れ後に芽吹く性質を持ち、強さと再生の象徴ともされる植物。
切り枝にしても姿勢が崩れにくく、静かな存在感で空間の芯を作ってくれます。
7.フェイジョア
産地:静岡県/とぴあ浜松
属性:フトモモ科
フェイジョアは果実の印象が強い植物ですが、枝ものとしては肉厚で艶のある葉が魅力。
表は深い緑、裏は銀白色という二面性を持ち、枝を動かすたびに表情が変わります。
切り枝として飾ると、そのコントラストが光を受けて際立ち、空間に奥行きを与えてくれます。ほんのり甘さを含んだ葉の香りも、日常にやさしい余白を作ってくれます。
8.ブルーアイス
産地①:福島県/ふくしま未来農協
産地②:プランツパートナー 属性:ヒノキ科
ブルーアイスは、粉をまとったような銀青色の葉が特徴的な針葉樹。その色は光を反射するための構造によるもので、森の中では強い日差しから葉を守る知恵でもあります。
切り枝にすると、見る角度や時間帯で色の濃淡が変わり、朝と夕方で印象が異なるのも魅力。凍った空気を閉じ込めたような色合いが、室内に冬の輪郭を描いてくれます。
12月の第二日曜のお客様方へは、2025年は最後の便となります。
お店がオープンした時からご利用いただいている方々や今回が初回の方々、またご検討中のご新規様にも、来年も皆様に枝ものを通して穏やかでやさしいお時間を過ごしていただけますように。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。




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