top of page

今月の枝もの〈2月第2週お届け〉

  • 2月8日
  • 読了時間: 5分

更新日:3月7日

おはようございます。

雪予報ですが、都内ではカーテンを開けたらシンシンと降っています。

皆さまの地域は、いかがでしょうか。

配送の遅延がないといいなと願う朝です。


枝先に春を迎えるための小さな準備がそっと始まって、色や蕾のふくらみに、季節の歩みを感じる頃になりました。

森では一斉に何かが起こるのではなく、それぞれの樹木が自分のタイミングで目覚めていきます。

本日お届けの枝ものたちも、そんな“少しずつ進む春”を映した存在。


この時期は、冬の間に葉を落とした枝たちが、新芽を出す準備段階の季節なので、ブーケは葉で密な状態ではありませんが、枝がつくる早春らしさのある空間や余白も含めて季節丸ごとお愉しみいただけましたら幸いです。


それでは、2月2週目-如月便-の『今月の枝もの』紹介していきます。







1.雪柳(ゆきやなぎ)

産地:福島県/JA夢みなみ

属性:バラ科

細かな枝に小さな白花を連ねる雪柳。

川辺や斜面で土壌を支える役割を担う植物です。

一見繊細ですが、水揚げがよく扱いやすい枝もので、枝全体に流れがあり、眺めていると視線が自然に動き、張り詰めた気持ちがほどけていくよう。

枝を長く使うと軽やかに、短く切ると可憐に。その日の気分に合わせて表情を変えてくれます。



2.アカシア/ミモザ〈さきがけ〉

産地:和歌山県/和歌山県農協

属性:マメ科

まだ寒さの名残がある頃に、いち早く春を知らせる黄色。

丸い花房が軽やかに揺れ、眺めていると気持ちまで少し明るくなります。

乾燥すると葉を落としやすいので、こまめな水替えがおすすめ。

ミモザはアカシア属の一部で、「感謝」や「思いやり」の象徴でもあります。

※お届けしたてのお花のふわふわの状態は、長く続くものではありませんので特性としてご理解ください。



3.アカシア〈フロリバンダ〉

属性:マメ科

花付きがよく、房状の花が豊かに連なる品種ですが、今回は葉をお愉しみいただくようにお包みしております。

名前の由来「フロリバンダ」はラテン語で“たくさん咲く”という意味を持ちます。

細葉が繊細さを表現し、柔らかく、しなやか葉の重なり合い、空間にやさしいリズムを生みます。

ブーケのままでも、1輪挿でもしなやかさを活かし垂らすようにするとおしゃれに飾れます。



4.日本レンギョウ

属性:モクセイ科

早春に細い枝に黄色い花を連ねる、日本の春を告げる落葉低木。

枝のしなやかさと花の軽やかさが際立ち、視界に入るたび気持ちが少し前向きに整っていくような印象があります。

葉が出る前に花を咲かせるため、花の色がより際立つのも特徴で、冬から春への切り替わりを、やさしく教えてくれる存在です。

「連翹(れんぎょう)」は漢名由来。枝いっぱいに花が連なる姿から名づけられたとされ、古くから春を告げる木として親しまれてきました。



5.アカシア〈ブルーブッシュ〉

産地:和歌山県/吉備営農センター

属性:マメ科

青みを帯びた葉が特徴のアカシア。

乾燥した土地に適応するため、葉は細かく、光をやわらかく反射します。

葉の色合いと質感が落ち着いた背景となり、黄色い花や他の枝ものを静かに引き立て、空間に奥行きをもたらします。



6.ソリダスター〈タラ/ソリダコ〉

産地:鹿児島県/鹿児島大豊

属性:キク科

黄金色の花を咲かせるソリダコは、森での昆虫たちにとって重要な蜜源植物。

細かく分枝した花姿が特徴で、花の集合体がリズムを生み、単調になりがちな空間に心地よい変化を加えてくれます。

黄色の粒が集まる様子は、春の野原を切り取ったように全体の空気をふわりとやわらげてくれます。



7.ハクレン〈スノーホワイト〉

産地:群馬県/前橋市農協

属性:モクレン科

白く大きな花を咲かせるハクレンですが、目を引くのは開花前のふわふわとした芽。

この産毛は芽鱗(がりん)を覆う毛で、寒さや乾燥から花芽を守るためのものです。

冬の名残の中で咲くための、自然の知恵が詰まった姿。

その潔い白さが空間を明るく整え、朝の光を受けると花弁の厚みまで感じられるよう。

春のはじまりを、凛とした静けさで伝えてくれ、花が開くまでの静かな時間も味わえます。



8.ビバーナム〈ティナス〉/トキワガマズミ

属性:スイカズラ科

冬に実をつける常緑のガマズミ類。

鳥たちの貴重な食料となり、森の生態系を支えています。

季節ごとに姿を変え年間通して出回ります。冬のガマズミは、赤茶色のたっぷりついた蕾が実もののようにも見え、落ち着いた色味はシックで空間に静かな奥行きが生まれます。



9.雲竜柳(うんりゅうやなぎ)

属性:ヤナギ科

ねじれた枝姿が特徴的な柳の仲間。

水辺で育つヤナギ類は、環境を守る重要な樹木ですが、雲龍柳はそこに造形的な面白さが加わっています。

動きのある線から、この時期は部屋をパッと明るくしてくれるような芽が伸び始めます。

植物にしか出せない曲線は、空間に余白をつくってくれます。

※出た芽は次第に乾燥で取れてしまうものです。

また、根が出た場合は、長くお愉しみいただけます。





枝ものは、咲くため、芽吹くために蓄えた時間ごと、私たちの暮らしの中にそっと入り込んできます。

忙しい一日の終わりに、枝先を眺めながら深呼吸すると、張り詰めていた気持ちが少し緩み心がほぐれていく。

そんな時間のお供として、今月の枝たちを迎え入れていただけたら嬉しいです。

コメント


bottom of page