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今月の枝もの〈2月第4週お届け〉

  • 2月22日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月7日


おはようございます。


第2日曜の気温とは打って変わって春のような陽気の本日のお届けです。

配送の気候による心配もなく、昨日安心して送り出せました。


春は、まだ遠くにいるようで、枝先では確かに準備が進んでいます。

光の角度がわずかにやわらぎ、朝の空気に湿り気が混じるような気がします。


部屋の中に迎えた枝ものからも、静かな季節の移ろいが伝わってきます。

今日は、春の気配を映す7種をご紹介します。

枝ものがつくる風が通り抜けるような空間も、どこか心地よく、

肩の力を抜いて眺められる息抜きのお時間にしていただけましたら幸いです。


それでは、2月4週目-如月便-の『今月の枝もの』紹介していきます。





1.アカシア〈フロリバンダ〉

属性:マメ科

粒のように見える黄色は花弁ではなく雄しべの集まり。花粉を運んでもらうためにこの形へ進化しました。

〈フロリバンダ〉枝全体が春の光をまとったような華やかさのあるグリーンです。

個体差はありますが時間とともに香りがほのかに立ち、室内にやさしい季節感を届けます。

名前の由来:Floribunda は「花が豊富な」の意味からです。



2.グニユーカリ

産地:愛媛県/えひめ中央農協

属性:フトモモ科

丸みを帯びた銀青色の葉は、表面の蝋質層が光を反射することでこの色合いに見えます。

乾燥や強い日差しから身を守るための適応で、オーストラリア原産種に多い特徴です。

触れると爽やかな芳香が立ち、呼吸がゆっくり整うような清涼感をもたらします。

名前の由来:学名 gunnii は発見者ロナルド・ガンにちなみます。



3.雪柳

属性:バラ科

しなやかに弧を描く枝に、雪のような白い小花が連なります。

前年枝に花芽をつける性質があり、この細枝の流れ自体が春の準備の結晶とも言えます。

切り枝では水揚げがよく、一斉に咲くと空気までやわらいだような印象を感じます。

名前の由来:柳の枝ぶりと雪を思わせる花姿から名がつけられました。



4.土佐水木(とさみずき)

産地:新潟県/北新潟農協

属性:マンサク科

淡い黄色の小花が連なって咲く姿は、春の光をそのまま枝に宿したような印象を感じさせます。

日本固有種で、高知県(土佐)に多く自生していたことから名付けられました。

まだ葉のない時期に花を咲かせるのは、受粉効率を高めるための植物の戦略です。

切り枝でも花が順に開き、室内に穏やかなリズムが生まれます。



5.白蓮(はくれん)

産地:静岡県/涼花園

属性:モクレン科

白蓮のつぼみを包む銀色の産毛は、芽鱗(がりん)に生えた毛で、寒さや乾燥から花芽を守るための天然の外套です。

春の訪れとともに剥がれ落ち、純白の花が現れます。

モクレン属は太古の植物の特徴を残し、肉厚の花弁は冷たい空気の中でも傷みにくい構造になっています。

ゆっくり開く過程を楽しめるのも魅力です。

名前の由来:「蓮」に似た花姿からこの名がついています。学名 のMagnolia (マグノリア)で呼ばれることもあります。



6.ソリダスター〈ソリダコ〉

産地:沖縄県/沖縄県花き園芸農協

属性:キク科

細かな黄色の花が霧のように広がるソリダコ。

ラテン語 solidare(癒す)が語源で、古くは薬草として用いられてきたそうです。

切り枝の世界では、主役を引き立てながら全体をまとめる名脇役ですが、春らしさや枝の空間を華やかにしてくれる、春のグリーンの1つです。

軽やかな質感が空間に明るさを添えます。



7.姫水木(ひめみずき)

産地:福島県/ふくしま未来農協

属性:マンサク科

土佐水木より小ぶりで繊細な花穂をつける品種です。

枝の節ごとに整然と花が並ぶ様子には、控えめな気品があります。

ライムイエローの可愛らしいお花が、春の訪れを知らせてくれるような明るさとフレッシュな空間にしてくれます。

名前の由来:「姫」が付くのは小型で可憐な姿に由来します。




切花も含め花木のお花も、咲いてからは束の間の儚さですが、蕾から花が咲き新芽が出てくると言う過程もお愉しみいただけるのが、春の枝もの(花木)の魅力でもあります。


春の始まりは、決して華やかな音を立てて訪れるわけではありませんが、枝先のふくらみや、やわらかな色の気配として、静かに届きます。

「ふと目に入る枝の姿に、呼吸が深くなり、肩の力が抜ける。」

そんなひとときを日常の中に迎え入れていただけましたら幸いです。

季節は、もうすぐそこまで来ています。

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