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今月の枝もの〈3月第2週お届け〉

  • 3月8日
  • 読了時間: 4分

おはようございます。


三月に入り、街の空気もどこか少し早足になってきました。

新しい季節へ向かう準備や、年度の変わり目の忙しさに、気づけば呼吸も浅くなってしまうような時期かもしれません。

そんな時こそ、枝先の小さな変化に目を向けてみたり、季節そのものに目を向け、心がほぐれるようなお時間になればと思います。

今日ご紹介するのは、春のやわらかな気配を運んでくれる旬の枝ものに、心をほぐしてくれそうな軽やかな印象の春の枝ものを混ぜた八種をセレクトしております。

肩の力を少し抜いて、ゆっくり眺めてみてください。


それでは、3月2週目-弥生便-の『今月の枝もの』紹介していきます。




1.鳴子蘭(なるこらん)

産地①:プランツパートナー

産地②:株)花菱

属性:キジカクシ科

弓なりの茎から白い花が下がる姿が特徴の山野草です。

森では林床に生え、木漏れ日の下で静かに育つ植物です。

基本的にはグリーンとして出回ります。

当店でも葉ものとして使用しておりますが、ナルコランの花は、葉の付け根にそっと隠れるように咲きます。

この花の並び方が、田畑で鳥を追う道具「鳴子」に似ていることからナルコランと名づけられました。



2.桃(もも)

産地:プランツパートナー

属性:バラ科

春の訪れを華やかに知らせる花木の一つです。

中国原産で、日本には古くに渡来しました。花は食用の桃とは別に、観賞用として改良されたものも多く、枝いっぱいに咲く姿は春の喜びそのものです。古語「もも」は実の多さを意味するともいわれ、豊かさの象徴でもあります。

今回は咲かけのものをお包みしておりますので、あまりご心配いりませんが、蕾の場合には乾燥に弱いので、霧吹きなど湿度の保ちがポイントです。



3.イタリアンルスカス

産地:イタリア/ 株)シマトレーディング

属性:キジカクシ科

深い緑の葉のように見える部分は、実は葉状枝(ようじょうし)と呼ばれる変形した茎。

乾燥に強く、森の下層で静かに環境を支える植物です。

長く美しい状態を保つことができるので、切り戻しは水換えごとの毎回でなくても大丈夫なくらい丈夫です。

もし、次回まで持つようであれば次回のものと混ぜて飾っても良いかもしれませんね。



4.へデラベリー

産地:フローラルジャパン

属性:ウコギ科

アイビー(ヘデラ)の実がついた枝もので、「ヘデラ」はラテン語でツタを意味します。

常緑のつる植物で、森では樹木に絡みながら生長し、鳥たちの貴重な食料にもなります。

実の垂れ具合と葉の組み合わせが印象的で、おしゃれに空間に落ち着いた深みを与えます。



5.吉野桜(よしのざくら)

産地:群馬県/松本 文代さん

属性:バラ科

日本の春を象徴する桜の代表種です。多くの方がよく知る染井吉野(ソメイヨシノ)と吉野桜は、基本的に同じ桜を指します。

現在、植物としての正式な名前が染井吉野で、日本各地に植えられている桜の多くがこの系統といわれています。

江戸時代の終わり頃、現在の東京・染井村(今の豊島区駒込付近)の植木職人たちが育てて広めた桜で、日本中に植えられるようになりました。

葉が出る前に一斉に花が咲く性質があり、日本の「桜の景色」をつくった代表的な品種です。

吉野桜は昔の呼び名、または通称として使われることがあります。

奈良県の吉野山に多く植えられたことから「吉野桜」と呼ばれたと言われています。



6.小手毬(こでまり)

産地:静岡県/とぴあ浜松

属性:バラ科

小さな白い花が丸く集まり、毬のように咲く姿が愛らしい低木です。

前年の枝に花芽をつけるため、春には枝全体が花で覆われるように咲きます。

しなやかな枝の流れが美しく、飾ると空間に軽やかな動きが生まれます。

枝が細く、水が下がって葉にハリがなくなってしまったら、切り戻しは大胆にカットしてみてください。ここで必ず花瓶は洗いお水が清潔なものであることがポイントです。

また、お水をよく吸いますので花瓶のお水の量を気にかけてあげてください。



7.月桂樹(げっけいじゅ)

産地:株)花菱

属性:クスノキ科

爽やかな香りを持つ常緑樹で、古代から勝利や栄光の象徴とされてきました。

葉には精油成分が含まれ、料理の香りづけ(ローリエ)にも使われます。

※当店では食用での仕入れではございませんので、食用としてはご使用なさらないようお願いいたします。

水換え時の切り戻しでの清々しい香りもお愉しみいただけるかと思います。



8.シレネ〈グリーンベル〉

産地:ナデシコ科

淡いグリーンのベル型の花をつける可愛い春の草花です。

ゆらゆらと軽やかな質感で、ベルの形はガクという部分にあたります。

森の草花のような素朴な魅力があり、全体の空気をやさしく整えてくれます。

和名では、白玉草(しらたまそう)、風鈴花(ふうりんか)などと呼ばれています。





春は、新しい始まりとともに、少し忙しさも運んできます。

そんな日々の中で、ふと枝先に目を向けるだけでも呼吸がゆっくり整い、心がほぐれる瞬間が生まれるかもしれません。

森の時間の流れを、今日の暮らしの中へ。

この枝たちが、そんな小さな余白を届けてくれますように。

 
 
 

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