今月の枝もの〈3月第4週お届け〉
- 3 日前
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更新日:3 日前
おはようございます。
三月も半ばに差しかかり、春の気配が少しずつ輪郭を帯びてきました。
芽吹きのやわらかさに加えて、葉の緑や小さな花の色も増え始める頃です。
今回の枝ものは、春の軽やかさの中に、森の奥行きや落ち着きも感じられる八種にしております。
忙しさの中でも、ふと目に入った瞬間に、呼吸がやわらぐような景色になれば幸いです。
それでは、3月4週目-弥生便-の『今月の枝もの』紹介していきます。

1.ゴアナグロウ
産地:オーストラリア/株)シマトレーディング
属性:ヤマモガシ科(プロテア系植物)
オーストラリア原産のネイティブプランツです。
細かな葉が重なり合い、繊細な質感を持ちます。乾燥地帯に適応した植物で、葉が細く分かれることで水分の蒸散を抑える構造になっているようです。
クルクルとした軽やかな動きがあり、空間に自然な抜け感をつくります。
2.小手毬(こでまり)
産地:静岡県/とぴあ浜松
属性:バラ科
花の集まりが小さな手毬のように見えることから名がついた小手毬は、細くしなやかな枝に白い小花が丸く集まって咲きます。
前年枝に花芽をつけるため、枝の流れそのものが春の準備の跡ともいえます。
春の風に吹かれて揺れる姿は、空間に飾ると軽やかな動きがお部屋に春を知らせてくれます。
3.セアノーサス
産地:株)プランツパートナー
属性:クロウメモドキ科
別名は、カリフォルニアライラックと言って、花が咲くと青い小花を房状につける常緑低木です。今回は、グリーンとしての入荷ですが、ハーブに似たような姿は春らしい枝のひとつです。
北アメリカ原産で、乾燥した斜面や林縁に自生します。
細かな葉が空気を軽くし、春の爽やかさを引き立てる存在です。ツヤのある濃い緑色がアクセントです。
4.東海桜(とうかいざくら)
産地:福島県 /ふくしま未来農協
属性:バラ科
東海桜は、彼岸桜系の早咲き品種のひとつで、東海地方で育成・流通したことにちなむとされています。
淡い桃色の小ぶりな花が枝に沿ってやさしく咲きます。葉が出る前に花が開くため、枝の線の美しさが際立ち、軽やかな春の印象になります。
開花が進みやすく、日ごとに表情が変わっていく様子を愉しむことができます。
5.エリカ 〈ベラ〉
産地:南アフリカ/大谷商会
属性:ツツジ科
細かな針葉のような葉に、小さな花をつけるネイティブフラワーのエリカの品種です。(花は時期により葉のみの場合もあります)
南アフリカ原産で、乾燥した土地に適応した植物です。
生花市場の入荷ではありますが、元々、乾燥質感のある枝ものです。
今回は枝もの(グリーン)として入荷しておりますが、花付きでしたので桜との色のグラデーションをぜひお愉しみください。
6.ルメックスユニコーン
産地:栃木県/日光園芸さん
属性:タデ科
ルメックスはヨーロッパ原産の野草の仲間で、湿り気のある草地などに自生します。
コロコロと花穂をつけた軽やかなグリーンの動きが、枝ものの間にやわらかなリズムを生み、全体の印象を自然にまとめてくれます。
7.ピットスポラム〈マウンテングリーン〉
産地:愛媛県/うま農協三島中央
属性:トベラ科
厚みのある艶やかな葉を持つ常緑低木です。
ピットスポラムは海岸林や温暖な地域の森で、風や乾燥に耐えながら育ちます。
しっかりした葉の質感と波打つような形が、やわらかな他の春の枝ものとも相性がいいです。
8.ナルコユリ
産地:新潟県/JA魚沼
産地:キジカクシ科
弓なりの茎から白い花が下がる姿が特徴の山野草です。
この花の並び方が、田畑で鳥を追う道具「鳴子」に似ていることからナルコランと名づけられました。
森では林床に生え、木漏れ日の下で静かに育つ植物です。
基本的に生花市場での入荷は、花は付いておらずグリーンとして出回り、当店でも葉ものとして使用しております。
春の枝ものは、華やかさというよりもやわらかな変化を静かに運んできます。
小さな花、芽吹きの葉、しなやかな枝の流れ、
それぞれが重なり合い、空間に穏やかなリズムを生みます。
年度末に向かい忙しい季節の合間に、ふと視線を上げ目に入る春の枝ものに、心がほぐされ
肩の力が少し抜けるようなひとときにしていただけたらと思います。
外の桜も咲き始めたようですが、コーヒーやお酒を片手に、室内でもお花見しながらゆっくりお過ごしください。




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